前のエントリで、人の生活の節目でネットが役に立つ可能性が高いという記事を読んだ。
それに対して、旧旧メディア最大手がキラーコンテンツをぶつけてきつつあるらしい。日本にいては全く分からないが、アメリカでは数千人単位の信者を巨大な協会に集めショー要素を取り入れ「説教」を行うらしい。その様子をライブで流すテレビ局もあるらしい。
古くから、人の生き方に深く関わってきた教会はネットと親和性が高いことは予想できた。実際に新興宗教は早い段階からネット勧誘を行ってきたし、毒ガスをばら撒いた教団は今でもネットで信者獲得工作や集金事業を行っているようだ。
次のキラーアプリは宗教か?--盛り上がりを見せる「教会関連技術」市場 - CNET Japan「まるでロックコンサートに行くような感覚だ」と語るのは、映像音響処理技術者のPatrick Teagarden氏だ。Teagarden氏のように、教会を主要顧客とする映像音響処理技術者が最近増加傾向にある。「1つ確かなことは、メディアを利用することにより、人々の注目を集めやすくなるということだ。」(同氏)
この教会関連技術市場の急成長ぶりが示されたのが、米国ネバダ州ラスベガスで4月24日から27日まで開催された電子メディアカンファレンス「National Association of Broadcasters(NAB) 2006」である。NABでは今回初めて、教会を顧客とするハイテク企業や家電メーカー向けの展示エリアが設けられた。
信者を獲得するための手段を求める協会側とコンテンツに飢えているメディアがいるのだから、市場の形成は時間の問題だ。というより、マルチメディアコンテンツを使った心理操作は宗教の得意技だ。
文字を読めない信者のために絵や像を使ったり、信者を圧倒する建築物、音楽・・・世の東西を問わずに寺院で行われた心理操作は数多く、常に時代の最先端だった。それだけでなく、宗教に名を借りたエロ・グロ美術も珍しくない。さらに、宗教行事としての「祭」を定期的に開催して娯楽を提供する。そして、物珍しさや好奇心で近づいてくる人間を寺に引き込んだら、後は恐怖を植え付けて脱会できなくするのが常套手段だ。
タチが悪いものになると、「XXをしないと地獄に落ちる」「YYをすれば天国に行ける」と、自分達に都合の良い行動を強いるようになる。それが、地下鉄サリン撒布であり、自爆テロとなるのだろう。一方でマザーテレサのような人物も宗教から生まれることも忘れられない。
なお、ヒトラーも演説でこのようなテクニックを使ったという指摘もあり、宗教家だけに注意しているだけではダメだ。もちろん、ネットでも一方的な熱狂にうなされた集団的な書き込みは少数のリーダーによるミスリードを許すことにもなる。
蛇足になるが、この動きについてすでに20年以上前に「神秘学マニア」で荒俣宏が分析していた。お勧め。
Posted by panhead at 2006年05月10日 16:30 | トラックバック