2007年05月16日

ペタッキステージ優勝

 ジロ・デ・イタリヤ第3ステージでペタッキという選手が優勝した。ゴールでは号泣していた。これまで何度もステージ優勝をしているベテランエースとは思えないほどだった。

 しかし、彼の置かれた状況を知っていればもらい泣きしたかもしれない。彼は2年前の事故から1年以上ブランクがあり、今年の冬にレース復帰をした。ところが、自分が知っているだけでも2回。チームの戦略が完璧に当たったにもかかわらず他の選手にトップを取られたことがあった。前日の第2ステージもそうだった。

 スプリンターチームの必勝パターンは、終盤にかけて逃げを捕まえスプリント勝負に持ち込み、残り数キロでトレイン(チームメンバーが縦一列に隊列をなす)を形成、前を行くアシストが力尽きるまで先頭を引いて数百メートルで離脱していき、最後の一人のエースがゴールまで200m程度をトップスピードで駆け抜けるというものだ。彼の属するチームは典型的スプリンターチームで強力なスプリンターをアシストにゴール前数キロで形成するとレインはミルラムトレインとして恐れられている。ところが、何度が、トレインから発射されたペタッキが抜かれるというレースがあった。アシストやチーム戦略が完全に決まったのにエースが失速して負けたのだ。

 辛い立場だっただろう。ここまでアシストにお膳立てしてもらえる選手は多くない。そして、最後の最後、エースとしての力を知らしめるべきシチュエーションで力負けしてしまったのだから。チーム内での立場やアシストとの力関係、マスコミの詮索など、そして何より自分の自信が揺らいで悩んだんではないだろうか。「俺は前みたいに走れるのか?」

 そんな中で、今日はアシストが中盤で大仕事をこなしたためにミルラムトレインができなかった。終盤までスピードを維持しきれるアシストの数が足りなかったのだ。孤軍奮闘といっていい状態で300m近いスプリントを決めてライバルを寄せ付けなかった。これらが全て解き放たれたのがあの涙だったのだろう。

 野球なんかより数倍面白いのになあ。地上波でロードレースが扱われなくなってからほとんどレースは観ていなかったが、今はネットがあるので楽しめる。

 今日は山岳で頂上ゴールなのでスプリンターの出番は多分ない。今日からはクライマーの戦いだ。興味がわいたらCYCLING TIME.comを読んで頂きたい。絶対F1より面白いから。

Posted by panhead at 2007年05月16日 23:46
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